イラスト/ピエール

ブルーインブルーは、かつては壱番世界にも似た世界でしたが、なんらかの天変地異により、大陸のほとんどが海に沈んでしまった世界です。往時の高度な文明は多くが失われ、生き残った人々は、過去の文明の残滓に頼りつつ、わずかに残された陸地を中心に海上都市を築いて生活しています。

人々の暮らしぶりや文化は壱番世界の18世紀頃の西欧に似た雰囲気です。技術力は後退していますが、かつての文明のそれを発掘して使用できるものがあるため、奇妙にアンバランスな技術体系ができあがっています。

統一した国家や政府は崩壊し、海上都市ごとに都市国家が形成されています。周囲に広がる広大な海から得られる海産物やわずかな土壌での栽培物を交易することで社会がなりたっています。航海技術・造船技術は洗練されており、帆船に遺失文明の技術を組み合わせて独自に発達した船舶により、海上交通網が築かれ、海上都市間を結んでいます。

気候は全般に温暖で、乾燥しています(壱番世界でいう「地中海性気候」に近いです)が、地域によっては雨の多い熱帯性気候であることもあります。

■ブルーインブルーの住人
ブルーインブルーの人間は、壱番世界の人類と変わりないようです。

海には、さまざまな未知の生物がいます。中でも住人たちの脅威となるのは海魔と呼ばれる危険な怪物たちです。巨大な海洋生物似た姿をしたかれらは、一説には、過去に滅びた文明の実験によって生まれたとも言われていますが、詳しいことはわかっていません。航海中に遭遇したり、海上都市を襲撃したりする海魔たちは、ブルーインブルーで、海賊と並んで危険な存在です。

■ブルーインブルーで行う冒険
世界図書館はブルーインブルーでも有数の海上都市のひとつ『希望の階(きざはし)・ジャンクヘヴン』の太守と契約を結び、その海抜下区画にひそかに<駅>を築いています。
旅人はジャンクヘヴンを拠点に、交流のある海上都市へも出かけることができるでしょう。

ブルーインブルーは大半が海洋で構成される世界です。都市間を行きかう船による航海は、この世界だけで体験できる冒険であり、海賊の襲撃や、海魔との遭遇といった危険を鑑みてなお、魅力のあるものです。また、海の底に沈んだ海底遺跡の調査や、未開の無人島の開拓なども、この世界ならではの冒険と言えます。

ブルーインブルーでは、海が世界そのものであり、人々に恵みと脅威の両方をもたらす存在です。豊富な海産物や海洋資源、目を見張る美しい風景をもたらしてくれる母なる海は、時に荒れ狂い、船や海上都市を脅かします。ブルーインブルーにいる間は、すべての人間は海への畏敬を抱いて過ごさなくてはなりません。

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螺旋特急ロストレイル

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