プレイングとは、シナリオに参加するとき、参加するキャラクターの行動などを文章で表現したものです。

ノベルは、参加者全員のプレイング内容をもとに、担当ライターが執筆します。プレイングの内容はすべて採用されるとは限りません。また、プレイングにない行動が補われて描写されることもあります。これらはすべて担当ライターの裁量で行われます。

プレイングの内容は自由ですが、以下のようなことを書かれることをおすすめします。

・キャラクターはOP(オープニング)で提示される状況に対してどう思ったか
・キャラクターは何を目的にして行動するか
・キャラクターは具体的にどんな行動をとるか

プレイングを書くための第一歩は、シナリオのOP(オープニング)を読むことです。キャラクターになりきって、OPの場面を想像してみましょう。また、ライターからのコメントにはプレイングのヒントがあることもあります。
どうしても上記のような形でうまくまとめられない、という人は、

・ノベルの中でどんなふうに描写されたいか

という観点で考えてみましょう。

プレイングには決まった書式はありません。
箇条書きでもいいですし、要素ごとに短文をまとめてもいいですし、キャラクターのセリフ形式でも構いません。注意すべきことがあるとすれば、プレイングは「ライターが読む」ことを忘れないことです。せっかくのプレイングも、理解してもらえず、意図どおり伝わらないのは残念なことです。「他人が読むことになる文章」であるという点を意識して、書いたプレイングを読み直してみましょう。

よくある質問

●他の参加者と相談しなくてもいいの?
ひとつのシナリオには複数の参加者がいますが、参加者間でプレイングの内容を相談する必要はありません。『螺旋特急ロストレイル』では、シナリオのプレイングは参加者各自がそれぞれ個人で考えることを前提にしています。矛盾する箇所などは担当ライターが整合性をとり、ひとつのノベルとして執筆します(下記「プレイングの採用基準」もご参照下さい)。これにより、ノベルは参加者や担当ライターでさえ予想もしなかった結果に展開することがあり、それもシナリオの重要な楽しみのひとつです。

なお、友人のプレイヤーのキャラクター同士が同じシナリオに参加している場合などで、メールなどで連絡を取り合い、連携したプレイングを書くことは禁止ではありません。ただしどんな場合でも、他のプレイヤーに対して相談に参加することを強要する行為は禁止です。

※ヒント:「もしよかったら相談しませんか?(強制ではありません)」という提案は、形としては問題ありませんが、「強制ではないと言われても、誘われたら断ることができない」という人は少なくありません。お互いストレスなくゲームを楽しむために、表現を工夫してみましょう。たとえば、「自分は○○な行動をとろうと思うので、おしらせしておきますね」という『おしらせ』だけであれば、負担に思うひとはぐっと少なくなるでしょう。

●能力値もないし、何ができて何ができないのか不安
プレイングを書こうとして「これは(ルール的・世界観的に)可能なのか?」と迷うこともあるかもしれません。そういった場合、お問い合わせをいただいても、担当ライターも事務局はお答えすることはありません。それは事務上の方針というだけではなく、そもそも「担当ライターも事務局も回答が不可能」であるからです。架空の存在であるキャラクターや異世界の世界法則を「すべて、明確な基準で文書としてルール化すること」は誰にも不可能なことです。

もし「これは(ルール的・世界観的に)可能なのか?」と迷ったら、いったんそう考えるのをやめましょう。そしてかわりにこう考えてみてください「このプレイングが採用されたノベルは面白いかな?」。それが誰にとっても面白いものなら、ライターはきっと採用するでしょう(下記「プレイングの採用基準」もご参照下さい)。

●シナリオが「失敗」することってある?
『螺旋特急ロストレイル』では、「シナリオの成否」というルールはありません。したがってノベルに「成功」「失敗」といった表示がされることもありません。ただし、内容として失敗と表現して差し支えないノベルが書かれることはあるかもしれません。たとえば「襲ってくる敵を撃退することが目的のシナリオ」で、「参加キャラクター全員が敵に勝てず、敗走する」といった内容になるなどです。それは参加者全員のプレイングを検討した結果、そのようなのノベルを書いたほうが、参加者が楽しめるだろうと担当ライターが判断した場合の結果です。

「楽しむ」とは、愉快な気持ちになることや、笑うことだけを指しません。「悲しい映画を見て、泣く」のも、映画を楽しむことの一種です。たとえば「勝てるかどうかわからない厳しい戦い」というシナリオにおいて、「力及ばず敗北を喫する」というノベルを書くことは、参加者に楽しんでもらうためにライターが行うべき役割であると考えます。

●規定の字数以内で書きたいことが収まりません
通常のシナリオはプレイングを600字以内と定められています。なんらかの方法で、この字数以上のプレイングを送ることはできません。既定の字数内に、どれだけ的確に情報を詰めることができるかということは個人の技能差がありますが、ゲームにおいてプレイヤーのスキルに差があることは当然のことです。

『螺旋特急ロストレイル』の通常シナリオは、「600字のプレイングをうまく使って、伝えたい内容をライターに的確に伝え、結果として自身の満足のいくノベルを書いてもらうゲーム」であるとお考え下さい。

●プレイングを送り忘れてしまいました
運営の都合上、プレイングには締切があります。すべてのプレイヤーの方が、運営にご協力いただき、締切内にプレイングを書くことを努めて下さっている関係上、締切を過ぎてのプレイングの受け取りはどんな理由であっても、お受け付けできません。ご了承下さい。

プレイングを送信しなかった場合も、シナリオの参加キャラクターはノベルに必ず登場します。キャラクターデータなどをもとに、担当ライターが執筆することになります。プレイングがない以上、十分にプレイヤーの方の意志を反映することができませんので、登場場面が少なくなるなどという点はご了解下さい。

プレイングを送信しなかったことのペナルティなどはありません。プレイングを送信できなかったプレイヤーの方は、プレイングを通じて自身の意図を伝える機会を失ったことそれ自体がすでに不利益ですので、それ以上に不利を被ることはありません。プレイングを送信しなかったキャラクターがいることで、ノベルの内容が、他の参加者にとっても「悪い結果」になることはありません(担当ライターが適切に執筆します)。したがって、プレイングを送信しなかったことは「他のプレイヤーの迷惑」にはなりませんことも、合わせてご承知下さい。

プレイングの採用基準

ライターはプレイングをもとにノベルを執筆しますが、プレイングはすべてが採用されるとは限りません。ライターが「良いプレイングである」と判断したものがより優先的に採用されます。ではどんなプレイングが「良い」ものなのでしょうか。それは以下の3つの要素です。

(1)グッドショウ~誰もが楽しめるプレイング~
そのプレイングを採用することで、参加者全員が楽しめるノベルになると思われるプレイングは良いプレイングです。そのプレイングを書いたプレイヤーの方だけが楽しめるのではなく、他のプレイヤーや、参加者でないがノベルを読んだ読者がどう感じるかを考えるのがポイントです。

(2)グッドアクト~キャラクターをよく表現しているプレイング~
そのプレイングを採用することで、キャラクターの個性や魅力がより発揮されると思われるプレイングは良いプレイングです。PBWはロールプレイングゲームですので、より優れた「ロールプレイ(演技)」には、「演技賞」が与えられるべきと考えます。

(3)グッドウェイ~状況的に妥当なプレイング~
シナリオ内の状況において、適切な行動を表現したプレイングは良いプレイングです。戦闘シナリオにおける的確な戦術や、交渉シナリオにおける巧みな弁舌は、相応の評価をもって描写されます。

これら3つの観点の中では、(3)よりも(2)を、(2)よりも(1)を優先して採用します。

上級編:プレイングとは…
これはすこし難しいお話ですが、参考までにご紹介しておきます。上記「プレイングの採用基準」は以下のような考え方にもとづくものです。『螺旋特急ロストレイル』では、シナリオなどのコンテンツを運営するにあたって、この考え方を基本としています。

PBWとは、プレイングをもとに、プレイヤー・クリエイター・事務局が協力して物語を創造するものである

ここでいう「プレイング」は、シナリオにおけるプレイングはもちろん、イラストコンテンツやプライベートノベルのオファー文章、そして登録されたキャラクター設定や掲示板でのロールプレイも含みます。

『螺旋特急ロストレイル』では、参加するプレイヤーの方全員(ないし一人でも多くの方)が楽しめるような物語を創ることを目的として、関係者すべてが行動することを前提に運営されます。

そうであるときプレイングとは、

こうであったら参加するプレイヤーの方全員(ないし一人でも多くの方)が楽しめるような物語になるだろう、という(プレイヤーの方からの)提案

であると解釈されます。

提案ですので必ずすべてが採用できるとは限りませんし、提案ですのでなにを提案するのも自由ですし、提案ですので「上手いものとそうでないもの」があります。

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